2011年7月1日金曜日

自己と意義

合宿を通して、自己実現を図りながら仕事をしていく過程において、仕事の意義とは大変重要なものであることを再認識した。
何に意義を感じて仕事をしていくのかというのは自分がどんな人であるのかを表すものでもあると感じ、自信がそれを把握しておくことが今後の仕事の仕方にも大きく影響するのではないかと思った。

ここでは私がどのように仕事に向き合っているのかを振り返り、同じような場面に遭遇したときにどうすればよいのかを考える。そして意義を明確にするという手段によって自分がどうであるかを把握する機会を日々の生活の中で設けられるようにしていきたいと思う。



仕事と意義

私にとってその仕事がどんな意義を持つかということはとても重要なことだ。
それは私が取り組んでいるものにある意義を原動力として仕事を推進し、学習の動機を得ているからだ。
その仕事にどんな意義があるのかわからないと原動力は失われ、勉強しようにも何を勉強すべきなのかわからなくなる。
とはいえ、仕事をしていれば意義がどうであろうとやらなければいけないことがある。しかし体が動かない、仕事が進まない。そうなると、やらなければいけないことに対して行動することができない自分に嫌悪感を抱き、負のスパイラルに陥ってしまう。

このままの状態で考え続けることが現実的でないことは明らかだ。では一体どうすればいいのだろうか。


意義の再発見―第1のステップ

抱えている仕事に意義を感じられないとき、その仕事に対して何らかの疑問が生じている場合が多い。
その疑問は自分がどんなことに意義を感じるのかということと関係している。
例えば私は「自分の作っているものがユーザの役に立ち、喜んでもらえる」ということに意義を感じるが、意義を感じられない状況では「この成果物は本当にユーザに使ってもらえるのだろうか、必要とされているのだろうか」という疑問を感じていたりする。
このような場合、疑問を解決することで再び仕事の意義を見つけることが出来る。
関係する人に質問をしたり、自分が思っていることを提案してみたりして疑問をひとつずつクリアしてくことでぼやけていた意義が鮮明になってくるのだ。


しかし疑問の解消が意義の発見に結びつかないこともある。期待する答えが得られなかったり、そもそも関心を持ってもらえないこともあるのだ。


意義の再発見―第2のステップ

仕事とそれに付随する疑問や課題の解決によって意義を見いだせないとき、目の前にある仕事よりももっと先にある目的を再度見直すことが有効だと思う。
意義を見いだせず、行き詰まってしまったときの私は目の前のことで頭がいっぱいになり、広い視野で物事を考えることができなくなっている。
そこで意図的に遠くを見、自分が何をしたいのか、どこに向かいたいのかを自問自答する。
そうすることでまず目の前の問題の重さが変わってくる。
それまでは頭の中の大半を占領していた問題が、取るに足りない些細な問題であると思えてくる。そして今目の前にある課題よりももっと考えるべきことがあるということに気づく。
個々のタスクがどうであるかというより、そのタスクを包括しているプロジェクトがどうあるか、どうであるべきかを考えるという具合だ。

このような考え方をするのは当たり前のことかもしれないが、ある目標からブレークダウンされたタスクに取り組んでいるともとの目標に立ち返った視点を忘れてしまいがちだ。
思い描く成果をあげるためにも、こうして広い視野がもてる場所に立ち返ることが必要だ。


意義の再発見―第3のステップ

取り戻した広い視野の中でさえも意義が見いだせないことがある。そもそも進むべき方向は正しいのか、という疑問があったり、自分のしていることに自信がなくなったりするのだ。
意識して遠くを見つめることができても納得する答えが得られない、もはや何がいけなくて何に悩んでいるのかもよくわからない。

こうして一生懸命考えても先へ進めなくなったとき、自分の中にある知識や経験からではアウトプットできない次元のことをしようとしているのだと思う。
今までにない次元のことをアウトプットしたいができないもどかしさに苦しんでいる状態だ。
それを解決するには自分にはない情報に触れることが必要だと思う。書籍やインターネットなどで得られる新しい知識や考え方、誰かの経験談や意見、あるいはアウトプットの手法などがそれに当たると思う。
こうして自分の中には存在しない要素を取り込むことでどこに目標を置くのか、その意義は何かを形にできるはずだ。


発見の繰り返しで見つかる自分

意義を見いだし意欲的にものごとに取り組む、その意義を見失ってしまった時には新たな意義を見いだすための行動をする。
このサイクルによって意義とそれによる動機を得ながら仕事を進められる。また、ひとつひとつの仕事に対して意義を明確にしていく行為は自分がどんな人であるのかを明らかにしていく。

こうして何によって意義を感じられるのかを把握していくことで「自分」という存在をいろんな側面から見つめることができると思う。そして自分を把握することで今後自分が関わっていく仕事や、それを一緒に進めて行くメンバーとの関わり方をより実りあるものにしていきたい。

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